シャフトアライメントでの困りごとと言えば、大きな装置のアライメントが大変なので効率的に作業を行いたいというのが多くあります。ACOEMのシャフトアライメント装置はそのような悩みを解消するツールとして世界各国で利用されています。

一方、小さな装置でのアライメントはどうでしょうか。確かに物理的な点から見ると調整作業は簡単に出来るかもしれません。しかし大きな装置のアライメントとは異なる問題が生じることがあります。

垂直方向のアライメントは測定に応じてシムで調整を行いますが、水平方向は装置そのものを動かす必要があります。大きな装置に比べて軽量であるため、少しのタッチで大きく動いてしまう可能性があり、より繊細な作業が求められます。また、ボルトの締め付け時に意図せず装置が動いてしまう可能性もあります。

装置が小さいということはボルトの間隔も小さいということになります。上の画像内のモーターのボルト間隔は5-1/2インチでした。ボルト間隔が狭いため、少しの位置ずれが角度に大きく影響することとなります。改善策の一つがサブベースを調整することです。サブベースのボルト間隔は10-1/2インチであり、ポンプのボルト間隔の約2倍でした。間隔が広い方がより細かな調整がしやすいこととなります。

もちろん、いつでもサブベースがあるわけではありませんが、一つのアイデアとしてご紹介いたします。