VES-9000 Video ODS Processing / ビデオプロセシングオプション
ビデオ撮影で振動を測定する新手法
ビデオ映像をもとに、振動する機械・構造物の時間波形を抽出するためのオプションです。時間波形を後処理することにより、機械・構造物の実稼働時の変形挙動(ODS)を可視化することが可能です。
Optical Flowアルゴリズム
Gunnar Farneback氏が2000年にOptical Flowに関する研究開発の結果を発表しました。それ以来、自立型車両やロボットなど数々の分野で使われており、このビデオプロセシングオプションでも用いられています。
安価で手軽な測定
ビデオ映像をもとに解析を行うため、加速度計などの振動センサーを取り付けずに振動の測定を行います。また、ビデオ撮影はレーザー振動計や光学センサーなどの非接触表面振動測定よりも手軽で安価に行うことが可能です。
利点
- アニメーションの速度と振幅を制御し、振動を明確に可視化
- カラーマッピングにより、振動の大きさをより視認しやすくする
- 任意の周波数における、周波数ベースODSの表示が可能
その他の適用例はこちらからビデオプロセシングのフライヤーをご覧ください。
参考
- 【ビデオプロセシング】加速度計の測定との比較
加速度計を用いた計測とビデオプロセシングとを比較しております。 - 【ビデオプロセシング】音叉を測定
音叉にセンサーを付けると振動状態が変わってしまうと考えられますが、ビデオプロセシングであればきちんと440Hzの振動を捉えることが可能です。 - 【ビデオプロセシング】ギヤのかみ合いによる変形を映像から解析
ギヤを直接ハイスピード撮影し、その映像を解析することで診断するという方法を述べましたが、今回は実際にギヤを撮影して解析した事例をご紹介いたします。