心出し作業のコスト
アライメント |
心出しが不適切な場合、機械へダメージを与え、破損に至ることがあります。破損状態からの回復には工数もコストもかかります。言い換えれば、破損に至る可能性を減らすことが、結果的に工数やコストを削減することにつながります。
破損に至る可能性を減らすために、状態監視や心出し作業は非常に重要です。しかし、状態監視にも心出し作業にも工数・コストが必要となるため、適切な手段を選択しなくてはなりません。今回は心出し作業に関するアメリカの事例をご紹介します。
心出し作業に12時間も
アメリカのとある販売店は、ある日、顧客からサポートの依頼を受けました。その内容は“直角ギアボックスのアライメント作業を行っているが、12時間もかかっており、ほとんど上手くいかない”といったものでした。そこには同様の装置が十数台もあったのです。
詳細を確認すると、通常使用する心出しツールが他の場所にあり利用できなかったため、12時間という膨大な時間を要していたとのことでした。同じ作業を心出しツール NXA Pro を用いて行ったところ、40分でアライメントを完了することが出来ました。適切なツールを用いることで同じ作業を短時間で効率的に行うことが出来るのです。
心出しでのコスト
心出しでのコストを考える場合、当然、交換部品のコストは考慮されます。例えばカップリングの交換には約1,200ドルが、ギア減速機の交換には約20,000ドルが必要でした。
しかし、それ以外にもコストが発生します。その一つが長時間の作業コスト。先ほどの例では、適切なツールを使えば40分で完了する作業に12時間を要していました。同様の装置が十数台もあり、同様の作業工数が必要となります。最終的に追加の NXA Pro を購入し、効率的に心出し作業を行うことが出来るように環境を整えたようです。
ミスアライメントは故障の主な原因であり、対応時間もコストもかかってしまいがちです。
適切な心出しを行い、作業時間も短縮するツールを導入することは、機械設備を適切な状態に保ち、結果的にコストを削減することにつながります。
ACOEMの心出しツールは、エントリー機種からジオメトリ測定も可能なハイエンド機種までラインナップしております。心出しでお困りのことがございましたら、ぜひご検討ください。
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