VES-3600 Advanced Siglal Processing / 信号処理・実稼働解析・音響解析オプション
測定データに対してFFT,逆FFT,微分/積分, フィルタリング、算術演算などの波形処理をする機能です。ODS FRF(実稼動の位相付振幅)計算および複数回に分けて測定したODS FRFの振幅調整機能も含まれています。また、これらの後処理を行ったデータで、測定対象モデルの挙動をアニメーション表示することもできます。 更に、MIMOモデリング・シミュレーション、音響解析機能も含まれます。
MIMO モデリング・シミュレーション機能
MIMO(マルチインプット/アウトプット)マトリクスモデルに基づいてFRF、応答又は加振力を計算する機能です。測定データを インポートしたものやMEscopeで合成したデータが利用可能です。
● FRFと外力から応答を計算
応答は伝達関数マトリクスと外力(入力)の時刻暦または周波数領域データの掛け算で計算します。伝達関数マトリクスは測定データをインポートしたもの、MIMO解析やモーダルパラメータから合成したものが 利用可能です。外力(入力)はインポートするか、MEscopeで作成できます。応答は3Dモデルを用いてアニメーション表示が可能です。
● FRFと応答から外力を計算
構造物に働く外力を計算することができます。振動の伝達経路の検討や目的とする応答に必要な外力の計算に有効な機能です 。
● 外力と応答からFRFを計算
多点同時入力・多点応答の時刻暦波形から伝達関数を計算します。オートスペクトルとクロススペクトルから計算することも可能です。時間波形を使用する際には窓関数(Rectangular/Hanning /Flat Top)やアベレージング(ピークホールド、オーバーラップ)の設定が可能です。コヒーレンス関数も計算します。
音響解析機能
マイクロホンや各種プローブで測定した音響データ(音響インテンシティ・音圧レベル(SPL)・音響パワー)を3Dモデル上に表示する機能です。また振動と音響データを同一のウィンドウで同時にアニメーション表示することで振動・音響問題を同時に検証することができます。振動・音響データは、3Dモデルの変形アニメーション、音響面のコンター図や矢印で表示されます。
- オクターブ表示 (1/1,1/3,1/12,1/24)
- 聴感補正(A,B,C)
- 音響インテンシティ計算
- 音圧レベル(SPL)計算
- PIインデックス計算
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