ベアリング欠損係数(Bearing Defect Factor™)
機械診断・監視 |
以前の投稿で、ベアリングが破損に至るまでに状態がどのように変わるのかを述べました。
投稿内容の通り、破損の進展に伴って振動の様相は変化します。それに伴い、ピーク値やRMS(実効値)も変化します。しかし、これらの数値はベアリングの破損状態のみならず、ベアリングのサイズ・負荷・回転速度などによっても変化するため、これらの数値だけでベアリングの破損状態を定量的に表すことは出来ません。
Bearing Defect Factor™(DEF)
ベアリングの欠損状態を表す指標が、Bearing Defect Factor™(DEF。ベアリング欠損係数)です。0~12の数値で表される指標で、数字が大きいほど深刻な状態になっていることを示しています。
Bearing Defect Factor™(DEF)はACOEMが30年以上前に開発しました。2000以上のベアリングでのテストを元に開発されており、以下のような装置を用いている様々な業界での長年の使用で、高い信頼性を示しています。
- ローラー/ボールベアリングを用いた回転機械
- 600 ~ 6,000 RPM
- 通常時に衝撃が生じる装置ではない(ギアボックス、熱機関など)
特徴
上述の通り、Bearing Defect Factor™(DEF)は0~12の数値で示されます。負荷や回転速度、ベアリングのサイズなどの影響を受けないように設計された指標です。この数値を見ることで、ベアリング破損の深刻度をビギナーでも容易に判断することが可能です。
DEFを手軽に計測
Bearing Defect Factor™(DEF)はACOEMの複数のプロダクトで利用できますが、最もお手軽なプロダクトとして、スマートフォンと組み合わせて使用するBearing Defenderがあります。
センサーを回転機械に取り付け、アプリのボタンをタップ。約10秒で結果が表示されます。
問題が見つかった場合、該当する項目のアイコンの色が赤や黄色になり、問題があることをすぐに認識できます。
Bearing Defenderをはじめ、製品カタログをご覧いただけます。ご希望の方は以下のフォームにご入力いただき、送信願います。ご入力いただいたメールアドレスにダウンロードページのURLが送付されます。
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